こんにちは、こころです。
アカハライモリって恋や結婚するのかな?
アカハライモリの恋愛やプロポーズについて詳しく知りたいわね♡
そんな、ワクワクドキドキな疑問に答えます。
アカハライモリは恋します!
飼い始めると、可愛くて愛着をもってしまうアカハライモリ。
多頭飼いだと、「繁殖させて卵から育ててみたい」と思うこともあるかもしれません。
私もその一人です。
私は4匹のアカハライモリを5年間飼育していますので、今年は繁殖させたい!
成功に向けて日々勉強の毎日です。
この記事では、アカハライモリの愛の表現と繁殖方法、さらに産卵について詳しく解説します。
ぼくの名はアカ。今日はちょっと恥ずかしいけど、ぼく達の恋のお話だよ。
子供も大人も興味深く読める内容です。
飼育がますます楽しくなり、彼らの魅力をより一層感じられますよ。ぜひ一緒にアカハライモリの世界を楽しみましょう!
アカハライモリの繁殖季節と環境
まずは、アカハライモリの繁殖に適した時期や環境について見ていきましょう。
自然界のアカハライモリ
自然界のアカハライモリは、暖かくなり始める春先が繁殖期です。
冬眠から目覚め、水温が15~20度になると繁殖行動を始めます。
ただ、秋(10月頃)にも求愛行動が行われており、メスは体に精包を取り込んだまま冬を越します。
飼育下のアカハライモリ
飼育下では、水温を15度から25度に保つことが大切です。
アカハライモリのオスとメスを同じ水槽に入れ、そして水草も加えてあげましょう。
アカハライモリの美しい繁殖行動
アカハライモリは、繁殖期になるとオスからメスに対してとっても素敵な求愛行動を行います。
オスの尾っぽが美しい青紫色に変化し、メスの興味をひくため必死に、そして情熱的にメスを誘って想いを伝えようとするのです。
美しい尾っぽをメスに見せつけるようにヒラヒラさせるんだ。どうだ!綺麗だろ? ってね。
このオスの尾っぽの青紫色を『婚姻色(こんいんしょく)』と呼びます。
オスの婚姻色とは?
トレードマークの赤いおなか以外の背中や尾っぽは、ふだん黒っぽくて地味な色をしています。
ですが繁殖期になるとオスの体色に変化が。
繁殖期にのみ現れる特別な色『婚姻色』が尾っぽに出ます。光の当たり方によって、青紫色が輝いて、とてもキレイです。
婚姻色の現れ方は、生息地や個体ごとに違いがあります。
個性があってオシャレなオスがモテるのかな?
いや、大事なのは好きになってもらえるまで諦めないことさ。
アカハライモリの求愛行動
アカハライモリのオスとメスは、どのように結ばれるのでしょう。
情熱的なオス
順を追ってみてみましょう。
1.オスは繁殖期になると水底を歩きまわり、匂いを嗅いで相手がオスかメスかを確かめる
2.オスはメスを見つけるとそばに寄っていき、メスの進路をふさぐ
3.メスの鼻先で青紫色の尾っぽをくねらせ、小刻みに体を震わせて求愛を始める
このときオスは、メスを誘うフェロモンを出します。その名は『ソデフリン』
おもしろい名前ですね。
ソデフリンについては詳しく後述しているので、最後まで読んでね。
求愛されたメス
4.求愛を受け入れたメスは、オスの後ろにつき、オスとメスは縦に並んで歩く
ここで、カップル成立!
5.メスの前を歩くオスは、総排出口から精包を出し、メスの前に落とす
6.メスは総排出口で精包を吸い取り、体内で受精する
情熱的な求愛をするオスですが、 メスはたいてい相手にしません。そっぽむくメスに、どれだけオスが頑張れるかが肝ですね。
繁殖時期、メスもフェロモンを分泌していることが近年分かったそうです。その名は『アイモリン』
オスはアイモリンに惹かれて素敵なメスを探すのですね。アイモリンについても後述しているので、最後まで読んでね。
アカハライモリの産卵
春先が繁殖期なので、産卵はそのあと4月~7月ごろです。水の流れが弱い場所(池・沼・水たまりなど)で産卵します。
飼育下では、水温によって1月~7月ごろまでが産卵時期です。
アカハライモリのメスは、寒天質に包まれた受精卵を総排出口から出し、水中の柔らかい水草の葉に卵を1つずつ包むように産みつけます。
一度に産む卵は約40個。何度も産卵します。産卵期間に産む卵の総数は約400個です。
卵を産んだら、水草ごと別の水槽に移しましょう。
卵の大きさは直径2mmほどだよ。親イモリが卵や幼生を食べてしまうので、別々にしてあげよう。
産みつけた卵は、10~20日ほどで孵化します。アカハライモリの幼生はウーパールーパーみたいで可愛いですよ。
アカハライモリの繁殖は難しい⁉
比較的飼育が簡単なアカハライモリですが、繁殖させることは、実は結構難しいです。その理由は、
- 低温で冬を越さないと繁殖活動を行わない
- 幼生同士の共食い、または親イモリが卵を食べてしまう
- 幼生~幼体のときは、小さな生き餌しか食べない(人工飼料を食べない)
子供のころのぼく達は手がかかるんだ。お手数おかけしますが、どうぞよろしくお願いします_(._.)_
ソデフリンとアイモリン
近年の大発見、メスのイモリが分泌する性フェロモン『アイモリン(imorin)』
アイモリンは3個のアミノ酸でできたペプチドです。
『アイモリン』という名は、万葉集の和歌から。男性が愛しい女性を呼ぶ言葉である「妹(いも)」が由来になっています。
大海人皇子(おおあまのみこ)の
「紫草のにおへる妹を憎くあらば 人妻ゆえにわれ恋ひめやも」
アイモリン、とっても可愛い名前ですね。
そして、求愛時にオスが出すフェロモン『ソデフリン(sodefrin)』
ソデフリンは10個のアミノ酸でできたペプチドで、惚れ薬として知られています。
名前の由来は、アイモリンと同じく万葉集の和歌から。「袖を振る」ことが男性が女性に恋心を伝える表現だったとか。
額田王 (ぬかたのおおきみ)の
「茜さす紫野行き標野行き 野守は見ずや君が袖振る」
ちなみに、ソデフリンはイモリだけの媚薬だよ。惚れ薬だけど人間には効果がないからね!
まとめ
アカハライモリの求愛行動と繁殖方法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
オスの美しい婚姻色と猛烈なアタックにメスが惹かれ、結ばれる。素敵ですね。
ぜひ実際にアカハライモリが求愛する姿や、卵が孵化する様子を、じっくり観察して楽しんでください。
アカハライモリの魅力を一緒に探求しましょう。
最後に、クイズで復習!
理解が深まったか確認してみてね。
アカハライモリについて、もっと詳しく知りたいかたは↓こちら↓も覗いてみてください。
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